インターネットを使って初期資金を自力で調達する方法
作業の効率を上げるには、時には「有料ツール」や「有料のサーバー、ドメイン」などを利用することになります。
Webに関する有料ツールは、初期費用として数百~数千万円と必要になるような店舗型ビジネスと比べた場合、ほとんど初期費用が掛からないのも魅力の一つで、だいたい数千~数万円で揃えることもできますし、仮にパソコン本体を買いなおしても数十万円と、店舗型ビジネスの10%未満で済ますことができます。
そのため「Web業界」に関しては参入するハードルがかなり低いジャンルだと思います。
※ただし、「参入すること」と、「稼ぐこと・継続すること」は全く別の話だということを、肝に銘じておく必要があります。
※また、雇用保険の期間内に入金された場合は申告が必要になりますのでご注意ください。
とはいえ、駆け出しの時期のような、「これから準備する人・始めたばかりの人」にとっては、この初期費用でも痛い出費には変わりません。
そこで、実際に今でも活用している「インターネットを使ってWebの活動に関する初期費用を調達する方法」をここで紹介しますので、興味があれば実践していただけたらと思います。
この記事の目次
1.「自己アフィリエイト(セルフバック)」
「アフィリエイト」と聞くと賛否両論ありますが、基本的に「他人の商品を自分のメディア(ブログやSNS)で紹介し、それが誰かに購入されたら紹介料をいただくシステム」です。
そのアフィリエイトを始めるには、「ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)」と呼ばれるところに登録する必要があるのですが、大半の「ASP」では、自分で商品を購入したり、サービスの提供を受けることで紹介料がもらえる『自己アフィリエイト』というシステムがあります。
※「セルフバック」「〇〇キャッシュバック」とも呼ばれています。
自己アフィリエイト(セルフバック)の目的
「自己アフィリエイト(セルフバック)」の目的として、「実際に商品やサービスを利用していただき、宣伝してもらう」というのがあります。
そのために広告主が「宣伝広告費」の一部を自己アフィリエイトの紹介料として支払われるという流れになります。
中には、後で紹介する「ハピタス」のように、商品やサービスを利用するだけのところもありますが、基本的に自分のメディア(ブログやSNS)を使って商品やサービスを紹介できるような仕組みとなっています。
※「Amazonアソシエイト」のように自己購入を禁止されているASPや広告もありますので、よく確認してご利用ください。
また、その報酬もピンキリで、1件あたり数十円のものもあれば、クレジットカードやFX(外国為替証拠金取引)のように1件あたり数千円~数万円の比較的高額の案件もあります。
※ただし、実際に振り込まれるのは翌月~翌々月の指定日となります
Web上のサービスではクレジットカードで決済する機会が多く、内容によっては経費として計上することもできるため、この機会に自己アフィリエイトを利用してクレジットカードを1枚作っておくのも良いかと思います。
ASPその1:「A8.net」
「A8.net」は、おそらくアフィリエイトに関して一番有名なASPではないかと思います。
※Amazonアソシエイトや楽天アフィリエイトは除きます。
取り扱っているジャンル・案件が多く、運営会社(ファンコミュニケーションズ)も古くから運営されており信用できるASPです。
自己アフィリエイトは「セルフバック」から行うことができますが、事前に広告との提携が必要な場合があったり、途中で他のサイトに行ってしまうと報酬が出なくなる場合があります。
(パソコンのCookieでアクセスの判断をしているためです)
ASPその2:「もしもアフィリエイト」
「もしもアフィリエイト」は、A8.netほどではありませんがよく使われているASPです。
自己アフィリエイトを行う場合は「もしもキャッシュバック」から行うことができますが、A8.netと同様に事前に広告との提携が必要な場合があったり、途中で他のサイトに行ってしまうと報酬が出なくなる場合があります。
ASPその3:「ハピタス」
「ハピタス」は上記のASPとは少し違っていわゆる「ポイントサイト」のような位置づけで、自己アフィリエイト専用のサイトとなります。
ポイント制のため、上記2サイトの「翌々月に入金」よりも自分の銀行口座への入金が若干早いイメージです。
案件には家電量販店のネットストアやAppleストアなどあるため、パソコンや周辺機器を買うときはこちらを利用することでキャッシュバックをもらうことができるようになります。
アフィリエイトは実際に入金されるまでに1~2ヶ月のタイムラグがありますので、実際に取り組む場合は「先にツールやサーバーを揃え、あとで費用を回収する」といったイメージでいくと良いでしょう。
(もちろんセルフバックを利用すればキャッシュバックをもらうこともでき、ちょっとお得に始めることができます)
2.「クラウドソーシング」
「クラウドソーシング」とは、インターネット上で仕事の発注や受注ができるシステムです。
主に企業が外注先を探す時に使っていたそうですが、最近では個人でも仕事の発注や受注ができ、個人の複業として利用されている方が多くいます。
インターネット上でやり取りするとはいえ、相手は同じ人間です。
その点でクライアントワークの経験を積むこともできるようになるため、機会があれば一度は経験しておくと良いでしょう。
※受注できる仕事内容は割愛しますので、実際のサイトで確認してください。
また、「完ぺきなスキルが必要なのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありませんし、そこまで求めているお客さん(個人の場合)もあまりいません。
「『身に付けた技術で誰かの役に立つ』ということを第一に考え、わからないことに直面した時は勉強しながら進んでいく」ぐらいでちょうど良いでしょう。
クラウドソーシングその1:「ランサーズ」
「ランサーズ」はクラウドソーシングの国内最大手です。
企業案件が多く報酬も高額の案件が多いですが、その場合はコンペ形式での応募が多いためそれなりにスキルが必要になります。
イラスト制作などの得意分野があれば挑戦する価値はあるでしょう。
クラウドソーシングその2:「クラウドワークス」
「クラウドワークス」も比較的規模が大きいクラウドソーシングのサイトで、発注の傾向も先ほどの「ランサーズ」に近いところがあります。
こちらも得意分野があれば、挑戦してみる価値はあるかと思います。
クラウドソーシングその3:「ココナラ」
「ココナラ」は上記2つのサイトと比べ、発注・受注共に個人の利用が多い傾向があります。
そのため、初期の段階でクライアントワークの経験を積むのにちょうど良い環境かと思います。
ジャンルも様々で、占いやファッションに関するものなどもあり、趣味や特技で収入を得ることも不可能ではないサイトで、登録だけなら無料です。
クラウドソージングは結果が出るまで時間を要することが多々ありますので、自己アフィリエイトと比べると初期費用の調達には不向きかもしれません。
ですが、依頼を通して先に繋がることも珍しくないため、取り入れる価値はあるかと思います。
3.ストックビジネス
「ストックビジネス」とは、デジタルデータ(画像や音声、動画など)のダウンロードサービスにクリエイターとして登録し、掲載された自分の作品がダウンロードされると収益が発生する仕組みです。
(諸説あり)
このストックビジネスのメリットは「誰でも参加できること」で、自分でイラストを描ける人や写真が趣味の人などで副業として取り組んでいる人も多数います。
一方デメリットは「参入者が多いこと」と、「単価が安いこと」で、1回あたりのダウンロードで2~3円の収益となり、ある程度の金額になるまでかなりの数をダウンロードされる必要があります。
加えて参入者が多いため、「ただ描いたもの」「普通に撮った写真」といった作品だけでは、他と埋もれてしまって見つけられることすらない(収益が出ない)状況になる人が多いのも事実です。
そのための工夫として、自分が好きなものを書くのではなく「どんな時に使える画像(写真)か?」「どんな人が欲しがる画像(写真)か?」といった、ターゲットを決め、マーケティングを考えた作品を作っていく必要があります。
加えて、掲載する量が少ないとそれだけダウンロードされる可能性が低くなってしまうため、大量に投稿する必要があります。
ですが、最初から大量に投稿することは難しいので、コツコツ投稿し続ける「継続」が必要になり、結果が出るまではそれなりに時間も必要です。
そう考えると初期費用の調達には不向きですが、ストックビジネスを取り入れる場合はあくまでも補助的に活動することをおすすめします。
以上、自力で初期資金を調達する方法ですが、はじめは「自己アフィリエイト」がおすすめです。
しかし案件よっては「初回のみ」や「すでに持っている場合は報酬が出ない」などの注意点はあります。
そのあたりを注意していれば、ツールやサーバー1年分ぐらいでしたらすぐに調達できますので、一度チャレンジしてみても良いかと思います。
※ただし、雇用保険の期間内に入金された場合は申告が必要になりますのでご注意ください。