新しいリモートワークの形「メタバース」
リモートワークとしてZoomやGoogle meetなどの映像&音声通話の形が普及しましたが、次のツールとして「メタバース」というものが各地で開発されています。
ここでは、その「メタバース」について、簡単に紹介していきます。
この記事の目次
「メタバース」とは
「メタバース」とは仮想空間、もしくは仮想空間で行うサービスのことを指します。
Zoomなどのオンライン会議と違うのは、アバター(自分の分身)をメタバース上に作成し、そのアバターで仮想空間を自由に動き回ることができるメリットを利用して、オンライン通話だけに留まらず、バーチャルオフィスやイベント会場として利用できる空間として開発・利用されています。
また、Zoomなどのオンライン会議と違うのは「空間・距離」という概念があるため、「近くにいる人とだけお話をすることができる」といって、より現実に近い環境になります。
「モンスターハンター」など、インターネットを通じて他人と交流できるオンラインゲームをしたことがある人でしたら、メタバースがどんな感じのものかなんとなくわかるかと思います。
その形態も様々で、VR技術をつかった3D空間で利用するものや、往年のゲーム機のような世界観でPCやスマホの画面上で利用する2D空間のものがあります。
「メタバース」と「VR」の違い
「仮想空間」といえば「VR(バーチャルリアリティ)」を思い浮かべる人が多いと思いますが、メタバースとVRの違いは、主に利用目的にあります。
- メタバース:主に他者とのコミュニケーション、コミュニティの形成
- VR:映像や空間の体験で、主に個人で利用するもの
この利用目的の違いを組み合わせることで、実生活に近い環境を仮想空間上に作ることができるようになっています。
「メタバース」の活用例
メタバースは仮想空間でのコミュニケーションが利用目的のため、以下のような形態で利用されています。
オンラインゲーム
インターネット上のコミュニケーションとしては「ゲーム」が一番わかりやすいかと思います。
「フォートナイト」「マインクラフト」「あつまれ動物の森」などがメタバースを活用したオンラインゲームで有名です。
バーチャルオフィス
仮想空間で作られたオフィスで、その空間でお仕事をします。
もちろん仮想空間なので製造や物を扱う仕事はできませんが、経理やプログラミングなどのパソコンを使う作業であれば、アバターでバーチャルオフィスに出社してコミュニケーションを行い、実際の作業は手元のパソコンで行うといった、場所を選ばない働き方ができます。
バーチャルショッピング
仮想空間で実際の店舗やショッピングモールのような空間を作り、アバターで散策したりネットショップの仕組みを使ってお買い物をすることができるようになります。
イベントの開催
多数の人が訪れることができる仮想空間では、イベントやセミナーなどを開催することができ、家から出ることなく参加することができます。
「メタバース」を利用できるサービス
このメタバースを利用したサービスはいろいろあります。
ここでは実際に実習で使ったものについて紹介していきます。
MetaLife
往年のゲーム機を彷彿させるドット絵のデザインでパソコンやスマホの画面を使った2D空間のメタバース。
これから様々な機能が実装されると思いますが、気軽に導入・参加できるメタバースとしてテレワーク実習でも利用しました。
オフィス風に作られたエリアで、指定の範囲内の人とだけ音声(カメラ)通話ができたり、Zoomのような形態で行うミーティングルームがあります。
※Metalifeの通話は双方向のため、同時に話しても途切れないというメリットがあります。
また、メタバース上の憩いの場としてオフィスビルの屋上に行くことができたり、アイテムを追加してスペースを充実させたり(スペースの管理人のみ)メタバースの空間で楽しむ要素もあります。
この「MetaLife」は参加のしやすいメタバースで、パソコン・スマホどちらでも利用することができますが、まだまだ発展途上のためアバターのパーツや機能が少ないため、これからの発展が期待できるサービスです。
興味があれば、知り合い同士での集まりやオンライン飲み会、作業部屋として利用していただけたらと思います。