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これからWeb・グラフィック制作を学ぶ前に覚えておきたい考え方(マインドセット)

    
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これからWeb・グラフィック制作を学ぶ前に覚えておきたい考え方(マインド...

このサイトを見ている方は、「未経験でこれから学んでいく人」「経験者だけど学び直す人」それぞれいらっしゃると思います。

このページでは「これからWeb・グラフィック制作を学んでいく人」を前提とし、そういった人に向けた限られた時間の中で効率よくスキルアップするための考え方(=以下マインドセット)について解説していきます。

この「考え方(マインドセット)」というものは人によって違うため、あくまでも「たくさんある考え方の一つ」で、絶対的なものではないことを予めご理解ください。

そんな中「重要なのはわかってはいるけど実践しない・できない」ということが多くありますが、「何のためにここにきたのか?」ということをよく考えながら行動していただけたらと思います。

ツールの操作(スキル)はそこまで重要ではない

これは少々誤解を招く表現かもしれません。

確かにこれからWeb・グラフィック制作を始めるにあたり、Webに関するツール(テキストエディターやFTPツール)、Photoshop・Illustratorなどの操作は必要です。

ですが、「始めたばかりの頃はそれ(ツール操作)以前に大事なことがある」というだけで、決してツール操作・スキルの習得を疎かにしても良いという意味ではないので、そこは勘違いしないようお願いします。

まずは「マインドセット」が大事

その「大事なこと」というのが、「考え方(思考)」いわゆる「マインドセット」で、ツール操作やスキルを「体」に例えたら、「マインドセット」は「頭・心」になります。

良いデザインを制作するには、多彩なツール操作(スキル)が必要だと思われますが、「良いデザインをするための正しいマインドセット」が伴わなければ、無駄に凝っただけのデザインとなってしまいます。

また、「良いデザインに対するマインドセット」が出来ていれば、

  • どんな配色が良いか?
  • どんなレイアウトが良いか?
  • どのツール(要素)を使うか?
  • どのスキルを使うか?

などを見極めることができるようになり、いわゆる素人くさいデザインから早期脱却することが可能になります。

上にも書いたように、このページは「これからWeb・グラフィック制作を学ぶ人」に向けたものになるため、まずは「脱・素人くさいデザイン」を目標に「マインドセット」を磨いていきましょう。

もちろん、この「マインドセット」は1つではありません。

それぞれ学ぶジャンル(デザイン、マーケティングなど)によって変わるため、その都度「マインドセット」を合わせ直すことになります。

「スキル」はあとから付いてくる

「スキル」の方は、自分の経験則として「マインドセット」に合わせてピンポイントで付いてくることがよくあります。

というのも、上にも書いたように「正しいマインドセットができていれば、それに合ったものを選ぶことができるようになる」からです。

知識もスキルも無い状態では「選ぶ基準」というものが無いため、「〇〇がしたい時、どのスキルを使うのが良いか?」というのがわかりません。

もちろんその時に調べたりするのですが、その調べ方も曖昧になってしまうため、なかなか正解にたどり着くことができません。

その状況をもどかしく思うだけなら良いのですが、そのまま諦めてしまうことが多いのも現実です。

ですが、「選ぶ基準」があると自分が持っているスキルからピンポイントで選ぶことができますし、もし自分に無いスキルだったとしても、必要なスキルだけを調べて習得することができます。

その結果、無駄なく自分のスキルを増やし「自分の引き出し」を大きくすることで「揺るぎない自信」へと繋がることになります。

なので、はじめのうちはスキルが無くても焦る必要はありません。

「正しいマインドセット」を身につけてからでも十分遅くはないので、まずは「マインドセット」を身につけるようにしましょう。

そもそも、ここはWebデザイン会社の求人によく書かれている「実務経験が必要な業界」に、「0から始めて数ヶ月の人間を送り出す」ようなコースです。

そういった場所に認めてもらう(内定をもらう)には普通の考え方ではまず上手くいかないので、それ相応の覚悟と意識を持って学んでいただく必要があります。

「アート」と「デザイン」の違いを理解する

「これからWeb・グラフィック制作を学ぶ人」の中にもかなり勘違いされている「アート」と「デザイン」ですが、このような違いがあると言われています。

「自己表現」を目的とした「アート」

「アート」は、作者が自分自身の内側にあるものを表現するために制作したものです。

制約を設けず、自分自身が思うがままに作ることで「自己表現」を行い、それに共感してくれる人がファンになってくれたり、作品を購入してくれるようになります。

そういった活動をされている方を「アーティスト」と呼ばれています。

「問題解決」を目的とした「デザイン」

一方「デザイン」は「伝えるためのツール」であり、「問題を解決する目的」があります。

その目的から、「表現」も大事ですが、どちらかというと「手段」としての役割となります。

この「アート」と「デザイン」を勘違いしたままクライアントワークを行うと、誰にも何も伝わらないものが出来てしまいます。

もちろん大企業などの認知度の高いものであれば問題ありませんが、大半はそうではありません。

そうならないためにもクライアントの要望をしっかりとヒアリングし、クライアントが伝えたいことを形にする。

さらには、その言葉の奥にあるクライアントの思いをくみ取り、それを形にする。

それが「良いデザイナー」と呼ばれる人たちとなります。

このコースを受講されている方は、後者(デザイン)を意識して制作していくことになります。

「どのようにクライアントの問題を解決するか?」

「どうすれば、この商品の情報が伝わるのか?」

つまり、自分の考えなどは一度横に置いといて「相手にベクトルを向けて考え、相手にとって最良のものを制作する」といったマインドセットが必要になります。

もちろん自分自身のことを伝えるためにアート活動を並行して行ったり、自分自身をクライアントとして考え、商品(自分)について伝えるための「ポートフォリオ」を作成すると良いでしょう。

マインドセット1:「自分で考えない」

これからWeb・グラフィック制作をこれから始めるにあたり、非常に大事なことがあります。

それは「自分で考えない」ということです。

始めたばかりの頃は、知識もスキルも無い状態です。

もちろん、その状態で考えて作ったと言っても、当然素人くさいものになることが多いです。(もちろん例外はあります)

「0にはいくら掛けても0」なんです。

まずはそれをしっかりと自覚し、次から解説することを実践していくことで、周りとの差をつけたり、先を行く人に早く追いつくことができます。

それはさまざまな訓練性を見てきた中で確信したことなので、大きくは間違っていないことだと思っています。

正直慣れるまではキツいかもしれませんが、迷わずに取り組んでみてください。

1.世に出ているもの、一流のものを浴びるほど見る(リサーチ・インプット)

知識もスキルも無い状態から始める場合、まずは「どのようなものが世に出ているか?」「一流のものとはどのようなものか?」というのを「知る」ところから始めます。

いわゆる「リサーチ」と呼ばれるものです。

世に出ているもの、特に企業が絡むものは何人もの判断の末に世に出ているものなので、一定のレベル以上のものばかりです。

まずはそういった事例を浴びるほど見て、「完成されたものとはこういうものだ」というのを頭に叩き込んでください。

もちろん、それを1つ2つ見て終わるのではなく、100〜さらに多くて1,000以上、文字通り「浴びるほど見る」ことで、「正しい型」というのを頭の中に叩き込んで認識させていきます。

幸い現在ではインターネットが普及しているので、Webサイトの事例やイラスト・ロゴなどは検索すればいくらでも見ることができる環境にあります。

こうした事例を浴びるほど見ることで、

  • 画像のデザイン
  • サイトのレイアウト
  • 色の使い方
  • 動きのある要素の使いどころ

などを知ることができ、頭の中に「認識させる」ことができれば、それだけでも素人くさいデザインから一歩抜き出ることができるでしょう。

また、「ピンタレスト」を使って気になるデザインをピン留めしていくことで、Web上の「スクラップブック」として集めていくのも良いでしょう。

たまに、「Webデザインは初めてなのにセンスが良い人」というパターンがありますが、そういった人は今までに「デザイン的な感覚」で触れることが多い環境・意識だった可能性が高いです。

これはデザインだけでなく「ライティング(書くこと)」でも言えることで、面白い文章や人を惹きつける文章を書くことができる人というのは、「子供の頃から本が大好きでよく読んでいて、文字通り浴びるように文字に触れる機会が多い環境だった人」という傾向があります。

本というのは、たくさんの人が編集に携わってできた「正しい型」でもありますので、それを浴びるようにインプットすれば、自然と「正しい型」が身についたり、適切な言葉選びができるようになります。

これを聞いて「今から始めても遅くない?」と思うかも知れませんが、そんなことはありません。

逆にこれから始める人の中でそれをやっている人、やってきた人はかなり少ないので、「浴びるようにリサーチ・インプットすること」をやるだけで他より一歩抜き出ることができるのであれば、少々大変でもやってみる価値しかないと思っています。

2.模写(トレース)をする

模写(トレース)というのは、すでに完成されたものを真似することです。

これを行うことで「正しい型」を体で覚えることができ、インプットとアウトプットを同時に行うことができるようになります。

とはいえ「何を模写(トレース)するか?」を選択することも大事なので、まずは「浴びるほど見る(インプット)」を行うのが先です。

また、世に出ているすべての作品には「著作権」というのが関わってきますので、

  • 模写(トレース)を行う場合は個人的に行うこと(公に出さない)
  • 漠然と模写(トレース)して中身を覚えるのではなく、作品の構造(型)を覚える気持ちで行うこと

これを繰り返すだけでも「素人くさいデザイン」からは程遠く、クオリティの高いものを作るための基盤が整うはずで、そこに「自分の考え」を入れるのはもっと後の話になります。

3.とにかく完成させる

いろんな人を見てきた中で割と多いのが「完成させる=完璧にしなければいけない」と思い込んでいる人です。

確かに、せっかく頑張って作ったものにダメ出しをされたくないという気持ちはよくわかりますが、初心者が1発でOKをもらうことはほぼありません。

それに、クライアントワークとなると納期もあるので、1人でギリギリまで悩むぐらいなら6〜7割の仕上がりで一度提出し、その時にもらったフィードバックを修正する方が時間も有効に使えるし、先人の知恵を学ぶことにも繋がります。

また、1.2.をしっかりと身につけていれば、そこまで酷い出来にはならない(はず!?)ので「一度提出してからが勝負!」ぐらいの気持ちで、まずは完成させて提出することを心がけてください。

制作したものを最終的にOKかNGを決めるのは、自分ではなくクライアントです。

そのクライアントに満足してもらうために、

  • ヒアリングはしっかりと行う
  • 身近な人(先輩や上司)またはクライアントに相談、フィードバックをもらいながら進める

そう考えると初心者のうちは、そこに「自分の考え」が入る余地はほとんど無いかと思います。

マインドセット2:「必要なもの(知識やツール)にはお金を使う」

要するに「なんでも無料のもの(または安価で質の低いもの)で済まそうとしない」ということです。

どんな時にお金を使うのか?

知識であれば、

  • 新しい知識を付けるため専門書を購入する
  • ある程度調べて、それでもわからない場合は専門家に依頼する
  • 専門家から直接指導してもらえるコンサルティングを受ける

ツールであれば、

  • 無料のものは機能制限が掛かっている場合が多いので、制限の無い有料のツールを買う
  • パソコンの処理が遅ければ、もう少し良いスペック(仕様)のものに買い替える
  • 自分の用途に合った(かつ効率が上がる)周辺機器をそろえる

Web関係であれば、

  • 制限の多い無料サーバーではなく、Xサーバーなどの有料のサーバーを契約する
  • 初期ドメインではなく独自ドメインを取得して運用する
  • さまざまなグラフィックツールが揃っている「Adobe CC」を導入する
  • リサーチのツールとして「GRC」や「Ahrefs」などを導入する

※ただし、「シン・クラウド for Free」は無料で使えるレンタルサーバーすが、そこそこ使えるサーバーなので選択肢としてはアリです。

もちろん「無料でも質が高いもの」はあるのでそのあたりの見極めも必要となりますが、「良いものの基準」を知らない限りは、その見極めもできません。

特にツールに関しては、「まず有料のものを知ってから無料のものも視野に入れる」といった方が、結果的に時間もお金も節約することができます。

お金を使う時の基準を決める

「できるだけ有料のものを使う」と言っても、何にでもお金を使っているとすぐに無くなってしまいます。

それ以上に収益があるなら問題はありませんが、自分を含めて大半の人はそうでもありません。

そうならないためにも、ある程度「お金を使う時(自己投資)の基準」を決めておくことで、無駄な買い物をすることが減るようになります。

1.経費として計上できるか?

※個人事業主など+青色申告が前提となります。

購入したものは、用途と価格にもよりますが経費として計上することができます。

また法律的に10万円以上のものは固定資産扱いとなり、減価償却(経費を数年に分ける)となりますが、20万円未満であれば一括で経費とすることができます(要青色申告)

もちろん、事業に関係ないものを経費とすることはできませんが、収益に関わるものであればどんどん経費として計上すると良いでしょう。

2.費用を回収できる目途はあるか?

ここでのお話はあくまでも「自己投資」となりますので、できれば買う前にその費用の回収も考えていきたいところです。

その時に考えるのが、

  • それを使うことで、どれぐらい効率が良くなるか?(費用対効果)
  • その費用対効果を考慮して、どれぐらいの期間で費用を回収できるか?

ということですが、期間については予定通りにいかないこともあるので、まずは費用対効果(現状との差)について深堀りして考えるだけでも違ってくるかと思います。

もし、どうしても費用の捻出ができないのであれば、こちらのページで紹介している方法を試してみてください。

マインドセット3:「やってはいけないこと」

「やるべきこと」があれば、当然「やってはいけないこと」というのがあります。

ここは常識的に考えるとわかることですが、知識もスキルも無い初心者だとついついやってしまうことがあります。

1.そのまま使う(パクる)

インプットをする時に大事なのは作品の内容ではなく「構造(型)を知る・認識する」ことです。

上にも書いたように、世に出ている全ての作品には「著作権」というものが関係してくるため、自分の作品を作る時に、コピペでそのまま使うのはやめましょう。

ただし、コードに関してはある程度の法則が決まっているため、この限りではありません。

コードはどんどんコピペして、その中でどのようになっているのか?をよく確認し、その仕組みを覚えることで効率よく学習することができます。

とはいえ、これだけ情報が溢れているとどうしても似通った表現になってしまうことがあるのも事実ですが、そういった時は、表現を変えたり代替できるものは無いか考えて見ると良いでしょう。

決して楽な道ではありませんが、大量のインプット・アウトプットをしていれば、「自分の引き出し」もその分多くなるため、別の表現や、もっと良い表現があるかも知れません。

2.規約(ルール)は遵守する

これは画像を扱う時によくあることですが、有料画像サイトのサンプルには「透かし(半透明のサイト名やロゴ)」が入っていますが、その透かしの付いたサンプル画像をそのまま使用している人が割といます。

また、知らないで商用利用ができないものを利用していたりする場合もありますので、画像素材のサイトにあるような画像を利用する時は、必ず利用規約に目を通し、規約に沿った使い方をしましょう。

練習として模写(トレース)をする場合は、「公には出さないこと」を前提に自己責任で利用することになりますが、可能であれば著作権フリーな無料素材を使うことが望ましいということだけ知っておいてください。

以上、「これからWeb・グラフィック制作を学ぶ前に覚えておきたい考え方(マインドセット)」でした。

インプットをやる前とやった後で、完成品を比較するのも良いかもしれません。

特にこれから始める初心者はインプットが圧倒的に足りない傾向があるため、まずは「浴びるように見る」からはじめてみてください。

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